1999年10月、埼玉県内の子育てサークルに「子育て情報や支援策にママ達の実感を」というアンケートとともに、ネットワーク作りすることを呼びかけました。3801人から回答が寄せられ、それまで声にならなかった母親たちの思いを発信するところから、彩の子ネットは発足しました。 子育てを応援されていると実感できない(77,4%)など、母親自らが自分たちの手でアンケートを設計・実施することで、自分たちの声を確かめ広く発信し、日本子ども家庭総合研究所ほか関係機関に注目されました。 彩の子ネットは、小さな声を大切にし誰をも尊重しあう、そんな人との関係づくり、ネットワークを目指し学んでいくことで、ともに生きる仲間づくりと、社会的な発信をしていくことを目的にしています。 2018年11月13日彩の子ネットワークは、認定NPO法人となりました。 |
【設立】 【活動内容】
【施設運営】
【役員】
【会費】 |
【調査研究】
【大規模イベント実績】
【研修事業】 2003年、2004年、2005年3月「子育てサークルリーダー研修事業関東ブロック大会」(主催:厚生労働省・(財)こども未来財団 共催:彩の子ネットワーク) 【キャンペーン】
◆2002年度 「協働プラン―彩の子育て100日ふれあい事業」を埼玉県から委託を受け2つの事業を行う。
◆2003年度
◆2004年度 平成16年度豊かな地域福祉づくり推進事業(埼玉県シラコバト基金) ◆2005年度
◆2006年度
◆2007年度 「上尾市つどいの広場 『あそぼうよ』」運営開始 ◆2014年度 ■さいたま市子どもがつくるまち事業「ミニ浦和」「ミニ南区」開催 ◆2015年度 ■「さいたま市子育て支援センター『さいのこ』」から「さいたま市子育て支援センター『みぬま』」へ名称変更 ■上尾市尾山台団地内「尾山台みんなの広場」において、上尾市つどいの広場『あそぼうよ』出張あそぼうよ@かわらぶき」を開設 ■さいたま市子どもがつくるまち事業「ミニ見沼区」(2017年度現在継続中) ◆2017年度 ■「おおきくなったね!×おおきくなってね!プロジェクト」(H29年度上尾市協働のまちづくり推進事業) |
【前文】 子どもが産まれて親になったとき、多くの人はその子どもを大切に育てたい、また、いつもあたたかくその子どもを見守っていきたいと願ったのではないでしょうか。けれども、いざ子育てをしてみると、なかなか思うようにはいかないのが現実です。 男女が平等であると言われ、また、男女がともに子育てをすることを求められていながら、実際には、女は子育て、男は仕事に従事せざるを得ない状況があります。女が母親としてたったひとりで子育てを抱え込む時間の長さ、男が稼ぎ手として働き続ける時間の長さは、女も男も本当に自分の人生を生きることを、保証されてはいないことを表しています。男性中心の社会のしくみやスピードと、子育てで命を養うことの重さや時間の流れ方は、相容れにくい違いを持っています。子育てに要する労力の大きさは、社会的には見過ごされ、必要な支援を望みながら、子育てをしている親たちが声をあげることはなかなかできません。 親としても忙しいことや、子どもが育つ環境としては遊べる場所の少ないこと、大量で複雑な情報、子どもや母親に対する世間の視線、身近に迫ってくる事故や事件など。今の時代に特有の様々な問題が、いつどのようなかたちで自分の身に起こってくるかもわかりません。それらは、子どもが育つ過程で自然に起こってくるものであったり、また、社会が抱えている問題から起きてくることであったりと、けっして、未然に防げるものばかりではありません。そのような状況の中で次々に生じてくる不安を、ひとりで心の中に抱えながら子育てをしている母親がたくさんいます。 子育てをひとりで抱えないで、母親・父親・パートナー、地域の人々、また社会全体で一緒に子育てをしていかれたら、どんなにいいでしょう。地域で生活している人それぞれが、子育ての常識と思われていることにとらわれずに、子育てをしている親や子どもたち当事者の事情を大切に受けとめることから始めていかれたら、子育てはもっと多くの人々の喜びになっていくのではないでしょうか。 自分自身のことも子育てのことも、どちらも一緒に考え担ってくれる、仲間や支援があるということは大切なことです。まわりの人たちの暖かいまなざしは、自分の気持ちや意見を、声にしていく勇気を持つことにつながります。そして、自分が生活する地域だけに限られた情報や関係にとどまらず、広くいろいろな人と交流し情報交換し、協力し合うことは、それぞれの問題を解決していくための、よりよい方向性を探る手助けとなることでしょう。私たちは、そのために、パートナーと子育てを担い合うことの他に、子育てサークルや子育てサロンでの仲間づくり、地域での子育てネットワーク、子育て支援者・専門職・行政機関等とも連携したネットワークづくりなど、様々な人たちと関わりを持ちたいと願っています。 そして、子どもを育てるには、子育ての方法だけを問題にするのではなく、広い視野で社会全体と自分自身をみつめ直すことが必要です。ひとりひとりの子育ての不安や問題がどこからきているのかを考えるとき、社会の状況を確かに捉えることとともに、自分自身を大切に思ったり、自分がどう生きていくか、何をしたいかをみつめ、そして、子どもと共に育っていくことが、私たち大人の課題となることでしょう。自分自身を大切にして生きること、人から大切にされていると実感できること。それは、子どもが自らを大切にし、また大切に育てられることにつながります。子どもだから、母親だからという以前に、一人の人として大切にされて、初めて人は自分を生きていくことができます。 また、人と人がお互いを尊重しあうことは、ひとりひとりの考え方の違いやあり方を見つめることでもあります。私たちのネットワークでは、広い視野を持って考え、違いを認め合いながら、それぞれがこれからのよりよい生き方を探し、新しい価値を見つけていくことを大切にしていきます。 「彩の国さいたま子育てネットワーク(※1)」では、産まれてきた子どもひとりひとりが、どの子もその子の事情を大切にされ、その子自身の身体と気持ちと意志のもとに、可能性いっぱいに生きられることを願っています。母親もまた、自らの事情が大切にされ、ひとりの人としての尊厳のもとに、それぞれの可能性を開いていきたいと願います。女も男も、子どもも大人も、働く母親も専業の母親も、障害のあるなしにもかかわらず、すべての人が、この世に生を受けたその人生の初めから、それぞれの尊厳のもとにどこまでも可能性がひらかれていくこと、そうした願いに発するすべての事柄を、彩の子ネットでは「母親発」と呼び、「あなたが大切、だからあなたの子育てが大切」という考えとともに、その活動の中心に置きます。それは、自分と向き合い、その心の内に眠っている自分自身の声に気づき、その声を社会的な発言としてつくり、発信していくことでもあります。「彩の国さいたま子育てネットワーク」は、子育てから始まり一生を通じた、お互いを支え合うための、ケア(※2)を大切にするネットワークです。 ※1 彩の国さいたま子育てネットワーク 旧名 ※2 手当て。生活(生命活動の略語)を養うこと |
【認定特定非営利活動法人彩の子ネットワーク事務局】
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